Sunday, October 01, 2006

2-1 クリエイター繋がり

毎日仕事場にこもって己と熱く語り合っている物書きなわけですが、ときどきは人と会うために都心にも出かけて行きます。赤字を入れたり、イラストのチェックなどの作業をしにいく場合もたまにありますが、なんだかんだ言いながら編集者の行きつけのお店に連れて行ってもらい、美味しいものを食べて帰ってきます。

イベントやパーティに家族連れで出かけていって、たくさんの人々とお目にかかったりすることもあります。参加者はイベントの主旨などによって少しずつ変わってくるのですが、出版や音楽、デザイン系のクリエイティブ業の方だったり、自分でお店を出している方や、リゾート地に暮らして自宅で仕事をしている方とさまざま。地に足が着いた存在感をどーんと持っている方が多いので、こうした出会いにはずいぶん刺激を受けてきました。

物書きと話をすることは何らかの刺激になるようで、知り合いの知り合いの紹介というような感じでアプローチを受けることもよくあります。以前、伊豆の海辺の町で、隣り合った2件の家を事務所と自宅として借りていたときは、昼夜を問わず様々なグループが訪れて、朝起きたときに何人分の朝食を用意すればいいかが分からず、寝ている人たちを数えて回ったこともありました。

日常的に2人分とか3人分の食事しか作っていないと、いきなり10人分とかいっても、調味料や時間の配分が結構難しいものですよね。普段は通用する「適当なさじ加減」も、大人数になると「このくらいかな~(どばー)」となり、度重なる失敗作を旅人の方々にお出しし続け、最終的には、人が多いときは「野菜スープとパンとサラダ」か「玄米と野菜のお味噌汁と地元でとれた干物」のメニューで落ち着きました。

家族やコイビトを連れていらっしゃる人も結構多かったです。冒険家とエディトリアルデザイナーのご夫婦が、子供と犬とでっかいカヤックを積んで、お友達と車を連ねて訪ねてきたこともありました。奥さんは業界では有名なデザイナーの方でしたが、皆で話をしている間、ときどき外に出て子供の相手をしたり、木につないだ犬に水をやったり。それがものすごく自然体で妙に感慨深かったことを覚えています。冒険家のご主人は「いつも一緒にいることが大切だから」と、どこに行くにも全部車に詰め込んで、皆で一緒に動いていました。

締め切りとかで目をひんむいている日常が続いた後に、こうしたヒトビトとの接点が急に舞い降りてくると、忘れていた自由の感覚のようなものをふと思い出します。リスキーな自由人を選択したにも関わらず、生活すること自体にとらわれて、また楽しむことを忘れてしまっていたなあと。なんてもったいないことをしたものよと。

プロフェッショナルに仕事をしながら、内面にいつも自由を抱えていることができる人はすごいなーと思います。自由業のライフスタイルは千差万別ですが、自在に動き回れる状況を、しかも家族単位でキープし続けている人々などに出逢うとほんとに脱帽。また、そういう人々とめぐり合いたいな。自分たちもそういう自由人でありたいなと思うわけなのです。

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