今じゃフリーランスも普通の人になってきましたが、ちょっと前まではそうじゃなかった時代もありました。結婚を目前にした連れ合いの仕事仲間から、「未来の奥さんになる人が、自由業でどうやって暮らしていけばいいのか不安がっているから、一度話をしてくれない?」と頼まれ、不定期に入ってくる収入でどうやって生計を立てているのか、ざっくり話をしたことも。
かくいう自分も、物書きやエディトリアルデザイナーやらの自由業の家族が中心になってときどき開いていたパーティで、よく先輩ミセス軍団にいろいろと教えてもらってました。仕事や制作や活動など、それぞれが自分の世界を持っていてカッコよい人が多かったです。どの家も人が集まることが多いので、パーティ用のお料理なんかも伝授してもらったり。駆け出しの主婦のころは確定申告のコツなんかも教えてもらいました。
週末になると子連れの家族組も加わって、遠く海を眺めながら庭先でバーベキューをしたり、夜の野外で音楽やコンサートのビデオを流しながら火を焚いたり。思い返すとちょっと映画の1シーンみたいな感じの集まりもありました。新顔、古くからの友人、学生。仕事のネタを探している人。確信を探している人。自分を探している人。何も探していない人や何しに来たんだか分からない人。ミセス軍団はそんな中で、上手に全体の舵取りをしながら、キッチンに入れ替わり立ち代りしつつ自分たちの時間を楽しんでいたものです。
その空気を言葉で表現するとしたら、開放感 with スタイル・・だったです。年齢にも幅があり、いっそう会話は深みがあって、かつ自然体でした。ときに大爆笑をしながら、でもときどき黙って音楽を聴きながら。
その後の世界と何が違っているのかなあとつらづら考えるに、強い女性が多かった。私生活も山あり谷あり波乱ありの業界ですから、自然とそうなってしまうのかもしれないですね。でもひとりひとりに憧れを抱ける部分があるような集まりだったです。
何年か経ったとき、わたしもこういう女性になりたい・・と思ったものでした。もちろんなれっこありませんけれど。でもせめて彼女に認めてもらえるような、さりげなくて強い自立した人間になりたいなどと考えていました。まだまだ可愛かったですね。
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